ときどき「トンデモ」テクノロジー搭載の腕時計を発表するシチズン!


| シチズンがクリーンエナジーである「太陽光」に目をつけたのは1970年代であり、多くの企業よりも「先」に行っていた |
シチズンは一貫したポリシーを持ち、それを実践してきた数少ない企業のひとつでもある
さて、ときどき「とんでもない」高性能な腕時計を発表するシチズン。

ほとんどの人が知らないと思いますが、1000万円クラスのフライングトゥールビヨンを発売したりという不可解な行動を取ることがあり、そしてなぜか「アナログ」に強いこだわりをもっていて、カシオ(G-SHOCKやプロトレック)ではデジタル表示とするところを無理やりアナログで表示することも多く、(下の画像のように)「これは老眼の人は読めんじゃろ・・・」といった製品を発表したり。

一時はデジタルをラインアップしたり、デジアナを多数揃えていたものの、今ではデジタル表示を縮小する傾向にあり、そのラインアップの多くがアナログへと移行しつつあるように思います(先代アルティクロンもそうだったが、”針をもって直感的に情報を示す”ということにシチズンはなみなみならぬ情熱を注いでいる)。
今回は満充電で「365日動き続ける」驚異のEco-Drive 365を発表
そんな(いい意味での)変態腕時計メーカー、シチズンが今回発表したのが「Eco-Drive 365」シリーズで、これは何かというと「一回満充電すれば、365日動き続ける」というにわかに信じられないような高性能光発電ウォッチ。

もともと「Eco-Drive(エコドライブ)」というのはシチズンの誇る光発電機能で、光を腕時計に当てることでソーラーセルを経由し2次電池に蓄電し、その電力をもって針を動かすというシステムであり、当初の「200時間」から徐々に駆動時間を伸ばし、今回ついに「365日」に達したわけですね。

ちなみにシチズンが「クリーンで無限」である太陽光に着目したのは1970年代のオイルショックの時代だといい、初代エコドライブ腕時計は1976年に誕生しています。

参考までに、一部未開発の地域では「(現在でも)電池が手に入らない」場合があり、よって(発電できない)電池交換式クオーツ腕時計は電池が切れると使い物にならなくなってしまい、そういった地域では手巻き式や自動巻き腕時計が好まれるといいます。※安価なセイコーの自動巻き腕時計が海外マーケット専用として流通しているのもこれが理由である
そしてシチズンはその社名(市民を意味する)の由来でもあるカンパニーポリシー、「市⺠に愛され、市⺠に貢献する」を実現すべく、電池交換が不要で(手巻きや自動巻きに比べて)正確な時刻を示す光発電腕時計を開発し、世界中の人々に腕時計を届けたいと考えて今までずっとその技術を磨き続けたわけですが、現在このエコドライブはシチズンのコアテクノロジーとなっており、そして時代は「エコ」「サステイナブル」が声高に叫ばれるようになっていて、まさに当時のシチズンの人たちは「先見の明があった」のかもしれません。

シチズン Eco-Drive 365はこんな腕時計
そして今回シチズンが発表し、2023年秋に市場へと投入されるのが「Eco-Drive 365」。

まずは3種類からはじまり、こちらは「BN1015-52E(63,800円)」。

こちらはBN1014-55E(58,300円)で、上のモデルとはカラーフィニッシュやダイヤルの仕様違いということになります(DLC加工のぶんだけ高価なのだと思われる)。

そしてこちらは限定モデルのBN1010-05E(110,000円)。

ちょっとレトロな雰囲気を持っていて、これはシチズンが1973年に発表した「E・F・A」にインスパイアされているといい、インデックスには4個のラボグロウン・ルビー(クレサンベール)がセットされるというレトロかつラグジュアリーな雰囲気となっています。

デザイン的にはぼくが通常好むタイプの腕時計ではありませんが、上述のようなシチズンの一貫したコンセプトには共感できるものがあり、それをずっと突き詰めてきた究極系がこの腕時計であるのだと考えると、「一本持っておいてもいいのでは」と思ったりする今日このごろです。

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シリーズ唯一の「アラスカ針」!オメガ スピードマスター×スウォッチ「ムーンスウォッチ」ミッション・トゥ・マーズを購入する

シリーズ唯一の「アラスカ針」!オメガ スピードマスター×スウォッチ「ムーンスウォッチ」ミッション・トゥ・マーズを購入する

スーパーコピー 時計、ブランド コピー 代金引換専門店、https://www.aimaye.com/

シリーズ唯一の「アラスカ針」!オメガ×スウォッチ「ムーンスウォッチ」ミッション・トゥ・マーズを購入する
| ミッション・トゥ・マーズは奇抜に見えるものの、腕への収まりはなかなかいい |
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| ミッション・トゥ・マーズは奇抜に見えるものの、腕への収まりはなかなかいい |
このアラスカ針には特別感とオメガの歴史が感じられ、価値の高い一本でもある

このアラスカ針には特別感とオメガの歴史が感じられ、価値の高い一本でもある
さて、スウォッチ×オメガ「ムーンスウォッチ(MoonSwatch)」をさらに入手。

今回購入したのは「ミッション・トゥ・マーズ(Mission to Mars)」で、文字通り火星をイメージした一本です。

なお、このミッション・トゥ・マーズは「火星」をイメージしたということで赤い外観を持ちますが、スモールセコンドの針について、このムーンスウォッチシリーズ唯一の「アラスカ針」を用いていることが大きな特徴です。

スウォッチ×オメガ「ムーンスウォッチ」ミッション・トゥ・マーズはこんな腕時計
なお、このアラスカ針というのは、2008年にオメガがスピードマスター60周年記念の折に発表した「アラスカ・プロジェクト(下の画像、-148℃~260℃の温度差に耐えうるエクストリームモデル)」に採用されたもの。

ただし今回のミッション・トゥ・マーズではこのアラスカ針に「宇宙船の形」という意味も持たせています。

文字盤には「OMEGA X SWATCH」「MoonSwatch」の文字。

ストラップはベルクロ採用、そして「Speedmaster」ロゴも。

モデル名である「Mission To Mars」、そしてMoonSwatchの文字も入り、これらはモデル固有のカラーが使用されるなど、けっこうこだわった作りを持つようですね。

ベゼルにはスピードマスター同様のタキメーター表示、そしてドットオーバー90も再現されています。

ケース自体はバイオセラミック製なのでマットな質感。

バッテリーカバーはもちろん「火星」をイメージしたものですね。

時針、分針やクロノグラフ針にはスーパールミノバが塗布されており、夜間での視認性を確保しています。

風防はドーム形状。

リューズにはオメガとスウォッチ双方のマーク入り。

ちなみにストラップを交換してみるとこう。

印象としては、もともとのストラップ、そしてアラスカ・プロジェクトのイメージが強いせいか、ホワイト寄りのストラップのほうが相性が良いように思います。

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ロレックス、パテック フィリップ、オーデマ ピゲ・・・。なぜ今は誰も定価で買うことができなくなったのか?その理由に迫る

| いつかは終わると考えていても、雪だるまのように膨らんでゆくのが腕時計バブル |

おそらくこのブームに終焉はないだろう
さて、とにかくとどまるところを知らない腕時計バブル。

とくに「ロレックス」「パテックフィリップ」「オーデマピゲ」の3ブランドのプレミア価格はもはや異常とも言えるレベルに上昇しており、たとえばロレックス・コスモグラフデイトナ(116500LN)だと1年前は300万円くらいの相場だったものが現在は420万円くらいにまで上昇しています。

参考までに、この定価は145万7500円なので、もう定価の「倍」どころでは済まない話となっているわけですね。

そして今や誰も「定価」でデイトナを購入することなど不可能に近い状況となっており、現在の環境についてウォッチエキスパートが解説を行う動画を公開しています。

ロレックス・デイトナ

ラグジュアリーブランドは希少性を保たねばならない
まず第一の要因として挙げているのは、高級腕時計ブランドは希少性を保たねばならないということ。

つまり販売数を絞り、「手に入りにくい」状況を作らねばならないのですが、これは「利益を得なくてはならない」という”通常の”営利企業の方針とは反します。

そこで腕時計ブランド含む高級ブランドがこぞって採用するのが「限定商法」「少量生産商法」。

たとえば、自動車だとブガッティ・シロンがわかりやすい例だと思われ、「シロン」ばかりを(予定生産台数の)500台作っているとその価値が下がる可能性があり、よってシロンのほかにも「シロンスポーツ」「シロン ピュールスポール」「シロン スーパースポーツ」など様々なバリエーションを展開し、さらにはそれらのバリエーションの中でも「ノワール」「110Ans」「レジェンデ・ドゥ・シエル」など様々な限定モデルを小刻みに販売することによって「同じスペックを持つクルマが非常に少ない」状態を作り出し、それぞれの仕様の価値を高めています。

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腕時計に関してだと、動画ではパテックフィリップ・ノーチラス(5711)を例に上げていて、この「定価」は5年ほどほぼ変わらず、しかし中古相場(イエローのグラフ)はうなぎのぼり。

これはパテックフィリップが極端に供給を絞ったためですが、それによって中古価格が大きく上昇したわけですね(もちろんパテックフィリップのブランド力があってこその話)。

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そして次にパテック フィリップが何をしたかというと、この5711ブルーダイヤルを「廃盤(ディスコン)」にしてしまい、さらにその価値を高めると同時に、定価をガツンと上げたグリーン(カーキ)ダイヤルを投入しています。

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これによって、定価を上げたぶんだけパテックフィリップは(出荷価格を上げることができるので)利益が増えることになるわけですが、この時点では既に「パテックフィリップの腕時計はどんどん価格が上がる」という共通認識ができているので、発売直後のオークションではなんと「11倍」もの価格で取引される例が登場しています。

この手法についてはオーデマ ピゲも同様で、現行モデルの供給を絞り、価格が上がったところで、かつ人気がピークを迎える前に「販売終了」とし、その後継モデルの希望小売価格を異常なくらい引き上げて発売するわけですね。

オーデマピゲの腕時計、ロイヤルオークオフショアクロノグラフ
これによって、自社の利益確保とともに「供給を絞ったことで減ってしまう正規代理店の売上げ」を担保しようということになるのだと思われますが、これを繰り返すことで腕時計メーカーは「より少ない本数でも、より高い利益を得ることができる」ように。

オーデマピゲ・ロイヤルオーク・オフショアクロノグラフがそろそろ新型へモデルチェンジ
オーデマピゲ・ロイヤルオーク・オフショアクロノグラフがそろそろ新型へモデルチェンジ。予約していた従来モデルの入荷が絶望的となり、新型へと振替えるかどうかを検討中
| 新型の「43ミリ」ロイヤルオーク・オフショアクロノグラフも魅力的ではあるが | 振替えるとなるとブラウンモデル一択 さて、以前にオーデマピゲの腕時計「ロイヤルオーク・オフショアクロノグラフ(REF …

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ただ、こういった手法が可能となるのは「ロレックス、パテックフィリップ、オーデマピゲ」くらいのものだといい、そしてそれらに共通するのは「独立系」「独自デザインを持っている」「類まれなるクラフツマンシップを持っている」。

そしてなぜ「独立系」がこういった手法に有用なのかということですが、「大手グループの傘下に属していると、そして株式を公開していると、株主の期待に沿う必要があり、よって「それがいかに将来の利益につながるといえど 意図的に販売を絞り、一時的であっても販売ダウンとなることは許されない」ため。

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しかし独立系だと、どこからも指図を受けることなく、自社の判断だけでこういった戦略を取ることが可能となるわけですね。

「独自デザイン」については、たとえばオーデマピゲだと、「ロイヤルオーク」は人気があるけれど、そのほかの「Audemars Piguet」の文字を取ってしまえばどこのブランドの製品なのかわからないシリーズの人気が低く、そしてパテックフィリップであっても「ノーチラス」「アクアノート」の人気が高いものの、やはり普通っぽいラインアップは人気が出ないことでも理解ができると思います(リシャールミルだと、アイコンとなるトノー型の人気が高くとも、ラウンド型の人気が今ひとつなのとよく似ている。ベル&ロスも角型以外は人気がない)。

高級腕時計ブランドはこういった「系列」となっている
参考までにですが、現在高級腕時計ブランドはこういった「系列」となっていて、今回の動画の内容を勘案すると、「大手グループの傘下」にある腕時計ブランドは思い切った希少性の演出ができず価格が上がりにくい、ということになるのかもしれません。

リシュモングループ
ボーム&メルシエ
カルティエ
IWC
ジャガー・ルクルト
A.ランゲ&ゾーネ
パネライ
ピアジェ
ロジェデュブイ
ヴァシュロン・コンスタンタン
ヴァンクリーフ&アーペル
ラルフローレン
LVMH
ルイ・ヴィトン
ショーメ
ウブロ
ゼニス
ブルガリ
ティファニー
スウォッチ・グループ
スウォッチ
オメガ
ブレゲ
ハリー・ウィンストン
グラスヒュッテ・オリジナル
ブランパン
ジャケ・ドロー
ロンジン
ラドー
ティソ
ハミルトン

SNSの普及も高級腕時計ブランドの人気化に拍車をかける
そして2つ目の「高級腕時計の価格が天井知らずに上がる」理由としてはSNSの普及。

これによって多くの著名人やセレブがそのブランドの製品を身に着けていると消費者が知ることになり、セレブに憧れる人々がこぞって購入することに。

そして現代では、従来のビジネスに頼らずともビットコイン含む仮想通貨や、様々な投資によって容易にお金を稼ぐことが可能となり、一儲けした若者たちが高級品を買い漁っているということについて触れています。

コナー・マクレガーとJacob&Co.の腕時計
格闘家コナー・マクレガーが1億円の腕時計を購入して話題に!ただし年収100億円なので「年収1000万円の人が10万円の腕時計を買う」のと同じ感覚
| その腕時計とはJacob&Co.のアストロマニア・トゥールビヨン | さて、アイルランド出身の格闘家、そして二階級制覇王者でもあるコナー・マクレガーが自身のインスタグラムにて、最新の腕時計 …

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そして多くのセレブが愛用するのは「ドレスウォッチ」ではなく「ラグジュアリースポーツウォッチ」でもあり、これがまた特徴的で”わかりやすい”「ラグスポ」を持っているロレックス、パテックフィリップ、オーデマピゲの人気を高めることとなっているわけですね(この時点で、独自性のあるデザインを持つラグジュアリースポーツウォッチを持たない腕時計ブランド、たとえばIWCやブレゲ、ヴァシュロン・コンスタンタンなどは人気化から遠ざかる)。

C.ロナウドが身につけていた「最も高価な5300万円のロレックス」が話題に。その”GMTマスターII Ice”はこんな腕時計だ
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近年では様々な腕時計ブランドが誕生していますが、いずれも共通するのは「機能や性能」よりも「見た目」にお金をかけているということで、これもまたSNS時代の特徴だということになりそうです。

あの雲上腕時計ブランド、オーデマ ピゲとマーベルとが電撃コラボ!第一弾は「ブラックパンサー」
あの雲上腕時計ブランド、オーデマ ピゲとマーベルとが電撃コラボ!第一弾は「ブラックパンサー」、限定250本
| まさかオーデマ ピゲとマーベルとが手を組むとは思わなかったが | さて、「雲上腕時計ブランド」のひとつにして超高級腕時計メーカー、オーデマ ピゲが、「アイアンマン」等でおなじみのマーベルとの長期コ …

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転売文化も高級腕時計の価格高騰に拍車をかける
そして動画では「転売」文化の普及も高級腕時計ブランドの価格高騰に関係しているといい、相場のチェックが容易であったり、売却方法も多様化したこともあって個人にとっても「参入障壁が低く」、これはスニーカーやバッグの売買も同様かもしれませんね。

なお、ぼくの個人的印象だと、ロレックスくらいの価格帯になればヤフオク!やメルカリ等のネットオークションを通じての売却よりも、腕時計専門店での買取のほうが高値で売れることが多く、これはおそらく「信用問題」なのだと思います。

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つまり、あまりに高額になるとコンディションや、そもそもの真偽含めて個人売買では慎重になるケースが多いのだと思われ、結果としてオークションでは「相場ほど価格が上がらず」、しかし腕時計専門店だと「その看板をもって、相場にて売却(販売)することができるので、買取も相場通りで行うことができる」ということなのでしょうね。

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時計界の大物インタビュー!ベル&ロスのトップに聞いた新作の魅力と戦略とは?

新型コロナウィルス(COVID-19)の影響もようやく収まりつつあるのか。ともあれ、海外との行き来がおよそ3年ぶりに再開。懐かしい顔にまた会える日が訪れてきました。

そんななか、先の10月にベル&ロスの共同創業者であるブルーノ・ベラミッシュ(ベル)氏とカルロス=アントニオ・ロシロ(ロス)氏が来日。インタビューをする機会に恵まれました。

ただし今回はスケジュールがタイトであったため、スーパーコピー代引き専門店「Aimaye.com」との共同インタビューとなった次第。そのため他媒体で同じような内容があるかもしれませんが、その点はご了承ください。

さて。まずは、2人について簡単におさらいをしておきます。

右:ブルーノ・ベラミッシュ(ベル)さん
左:カルロス=アントニオ・ロシロ(ロス)さん
ブルーノ・ベラミッシュはブルゴーニュ出身。カルロス=アントニオ・ロシロはパリ出身。共に1965年生まれで、高校時代に知り合い、どちらも航空機や時計が好きだったことで意気投合します。

高校卒業後、ベラミッシュは国立デザイン大学で工業デザインを専攻。ロシロはビジネススクールを卒業後、アメリカのコンサルティング会社を経て、フランスの投資銀行でキャリアを積みます。

しかしあるときに再会。1994年にパリで時計ブランドを設立。2人の名前を合わせ「ベル&ロス」と命名します。

BR-X5 ブラック スティール
ということで、インタビューに戻ると。ご存じのように、ベル&ロスは先頃、まったくの新モデルである「BR-X5」を発表。では、その特徴は何か? これまでのコレクションとどう違うのか? それらについて話してもらいました。

ブルーノ:ベル&ロスは2005年にアイコニックなモデルである「BR 01」を発表しました。そして2019年に都市をテーマに開発したのが「BR 05」。「BR-X5」は、その「BR 05」をさらに洗練させたもの。実は「BR 05」を発表したときから、すでに「BR-X5」の構想はあったんです。

カルロス:「BR 01」や「BR 03」はタイムレスなもの。「BR 05」は現代的。「BR-X5」は未来を見据えた、フューチャーリスティックなコレクション、ということができます。

ブルーノ:「BR-X5」はハイテクノロジー化されているのも特徴です。新開発のマニュファクチュールムーブメントはCOSC取得でパワーリザーブ約70時間。異素材を使用した5ピースの複合構造ケースも見どころです。


新作「BR-X5」にはケニッシとのパートナーシップで開発された新ムーブメントが搭載される。
「BR-X5」はスイスのムーブメントメーカーであるケニッシとのパートナーシップで開発された新ムーブメント「BR-CAL.323」を搭載するのも注目点。では今後、ケニッシとのパートナーシップは増えるのだろうか?

ブルーノ:これからも続けていきたいですね。市場において、新しい時計に新しいムーブメントを搭載する、というインパクトは大きいですから。

カルロス:これから5年のあいだの計画をケニッシと話し合っています。


ケニッシとのパートナーシップにより開発された「BR-Cal.323」。COSC=スイス公認クロノメーター検定認定。約70時間のロングパワーリザーブも優れた特徴です。

そしてこれは福田の極私的な質問。現在(福田の大好きな)「BR 01」がホームページから消えている。では「BR 01」はディスコンになったのか?

カルロス:「BR」シリーズの第1作である「BR 01」は「コックピットから手首に」というキャッチフレーズで生まれたもの。航空機の計器がモチーフで、とても大きな、46mmサイズでした。でも、それだと大きすぎるし、重すぎる。そこで普段使いができるように42mmの「BR 03」を作ったんです。

ですが「BR 01」を終わりにしたわけではありません。例えばスカルのモデルは「BR 01」ですし。今はレギュラーモデルとしては作っていませんが、ベル&ロスを象徴するアイコンのモデルとしては「BR 01」は存続していきます。

では、今後のベル&ロスの挑戦は?

ブルーノ:デザイナーとしての視点では、「欲しい時計」と思われることが、これまで以上に重要だと思っています。今の時代では時計は実用のものでなく、宝石のようになっていますからね。そしてそんななかで、ベル&ロスの時計は見やすさや使いやすさといった実用性を特徴にしている。だから、どのように欲しいと思ってもらえるようにするか。それがチャレンジだと思っているんです。

カルロス:私は…… ブルーノに時計を着けさせること。それが挑戦ですね・笑

そう。ブルーノさんは、なぜかいつも時計を着けていない。なんでなんでしょうね?

この3年間、いろいろな気づきがあったという2人。売上は一時期落ちたが、今は好調とのこと。そして「移動できるようになったのが嬉しい」とのこと。

【ジラール・ペルゴ】【ユリス・ナルダン】=2018 SIHH 新作ウォッチ フェアを開催=

スイスのマニュファクチュールブランドである、「ジラール・ぺルゴ」と「ユリス・ナルダン」 の2018 SIHH 新作ウォッチをご覧いただけるフェアをアワーグラス銀座店で2018年7月2日(月)~7月16日(月・祝)の日程で開催いたします。

220年以上の伝統と歴史を誇るマニュファクチュールブランド「ジラール・ぺルゴ」

220年以上の伝統と歴史を誇りながらも常に革新的な技術を取り入れた時計を作り続けているマニュファクチュールブランドである「ジラール・ぺルゴ」からは、ブランドの新しいアイコンとなったコレクション「ロレアート」のフライング トゥールビヨン スケルトンをはじめとする、 複雑機械式時計をご覧いただけます。

 ロレアート フライング トゥールビヨンスケルトンは、直径42mmの18Kホワイトゴールド製ケースを採用し、グラフィカルで優雅な構造でデザインに極限までの透かし彫りを施した機械式自動巻ムーブメントを搭載しています。力強い構造を隅々まで披露したタイムピースは、 最高級の水準に従って手作業で仕上げられたものでマニュファクチュール(自社一貫生産)の誕生から受け継がれている完璧の追求という価値観と野心が余すところなく表現されています。

ジラール・ぺルゴ / ロレアート フライング トゥールビヨン スケルトン

<ケース>
素材:ホワイトゴールド
直径:42.00mm
厚さ:10.75mm
風防:無反射加工サファイアクリスタル
裏蓋:サファイアクリスタル
針:蓄光塗料付きサスペンディッドインデックス
防水性:30m(3ATM)

<ムーブメント>
キャリバー:機械式自動巻、GP09520-0001
直径:32.50mm
振動数:21,600振動/時(3Hz)
部品数:262、石数:28
パワーリザーブ:約50時間
機能:フライングトゥールビヨン、時、分

<ブレスレット>
素材:鏡面と艶消し仕上げを交互にしたホワイトゴールド製

<リファレンス>
99110-53-001-53A 税込み価格:16,232,400円

ジラール・ぺルゴのカタログはこちら

1846年創業 独自性や先進性を追求しつづる「ユリス・ナルダン」

 1846年創業の「ユリス・ナルダン」は機構における独自性や先進性を追求しつづけながらも、 エナメルや細密画技術の伝統を守り続けているマニュファクチュールブランドです。 新作「フリーク ビジョン」をはじめ、革新的機構のみならずデザイン面でも画期的なラインナップをご覧いただけます。

 店頭にていたたけるフリーク ビジョンは、ブランドの革新の歴史を誇る「フリーク」コレクションの最新モデルです。2001年にシリシウムが「フリーク」で採用されたことで高級時計に導入されるようになり、腕時計の歴史に新たな1ページが刻まれました。ムーブメント自体が回転することで時を表示する画期的機構を受け継きながら、新開発の「グラインダー」と呼ばれる巻き上げ機構は既存のシステムの2倍の効率性をもたらします。船のデッキをイメージしたムーブメントデザインは、ブランドの「海」との関わりを深く感じさせています。

ユリス・ナルダン / フリーク ビジョン

<ケース>
素材:プラチナ、チタン
直径:45.00mm
厚さ:13.8mm
裏蓋:サファイアクリスタル
ダイアル:ムーブメントの回転で時刻を表示
防水性:30m(3ATM)
<ムープメント>
キャリバー:UN-250自動巻き、シリシウム(シリコン)製脱進機
振動数:18,000振動/時(2.5Hz)
石数:22
パワーリザーブ:約50時間
機能:ムーブメントの回転で「時、分」表示、「グラインダー」自動巻きシステム
<ストラップ>
素材:アリゲーターストラップ、チタン製フォールディングバックル
<リファレンス>
2505-250 税込み価格11,912,400円

ユリス・ナルダンのカタログはこちら

2018 SIHH 新作ウォッチ フェア

会期:7月2日(月)~7月15日(月・祝)
会場:アワーグラス銀座店

〒104-0061 東京都中央区銀座5-4ー6 ロイヤルクリスタル銀座1F
TEL:03-5337-7888
営業時間:平日・土曜/12:00~20:00、日曜・祝祭/11:00~19:00

【ブランドに関するお問合せ先】

会社名:ソーウインドシャパン
TEL:03-5211-1791

ジラール・ペルゴ
https://www.girard-perregaux.com/ja
ユリス・ナルダン
https://www.ulysse-nardin.com/jp